BTC、イラン緊迫下も$70K維持|USDC取引高が初のUSDT超え — 3月15日
2026-03-15
イラン情勢の緊迫化が市場を揺らす中、ビットコインは$70,000台を堅守。米国のスポットBTC ETFが2026年初の5日連続流入を記録し、機関投資家の底堅い需要を見せた。一方、ステーブルコイン市場ではUSDCがUSDTの取引高を2019年以来初めて逆転するなど、勢力図の変化が鮮明になっている。
- BTC、一時$74Kから$71Kに急落もETF5日連続流入$767Mで$70K台維持
- 米上院がCBDC発行を2030年まで禁止する法案を可決
- USDC取引高が2019年以来初めてUSDTを上回り、時価総額$80Bに接近
- トークン化米国債市場が$11Bを突破、CircleがBlackRockを逆転
BTC、イラン情勢下でも$70K台を堅守
ビットコインは今週、一時$74,000の約1カ月ぶり高値に到達したが、中東でのイラン情勢緊迫化を受けてリスクオフの動きが強まり、$71,000まで急落した。しかし$70,000台は維持しており、底堅さを見せている。
米国のスポットBTC ETFは2026年に入って初めて5日連続の純流入を記録し、累計約$767Mを吸収。Strategy社(旧MicroStrategy)もSTRC発行で約9,454 BTC分の取得資金を確保しており、機関投資家の買い意欲は衰えていない。来週17〜18日のFOMCでのタカ派シフトリスクにも注目が集まる。
地政学リスクの中でもETFフローが堅調なことは、BTCが株式との相関を弱め独自の値動きを始めている可能性を示唆する。FOMC後の金利見通しが次の方向感を決める鍵になりそうだ。
米上院、CBDC禁止法案を可決 — 規制の二面性が鮮明に
米上院がFRBによるCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行を2030年まで禁止する法案を可決した。トランプ政権下でデジタルドルへの慎重姿勢が法的に固まった形だ。
同時に米財務省は、北朝鮮のIT労働者が米企業に潜入して得た給与を大量破壊兵器プログラムに還流していた$800M規模のマネーロンダリング組織に対し、6個人・2法人への制裁を発動。SECはBitClout創設者への民事訴訟を取り下げる一方、包括的な暗号資産規制法案であるClarity Actの4月前の上院委員会通過は困難との見方が強まっている。
CBDCを抑制しつつ民間ステーブルコインには追い風という米国の規制方針が固まりつつある。Clarity Actの遅れは短期的には不透明感だが、SECの訴訟取り下げなど実務レベルでは規制緩和が進行中だ。
USDC取引高が2019年以来初のUSDT超え
CircleのUSDCの取引高がTetherのUSDTを2019年以来初めて上回った。みずほはCircleの目標株価を$100から$120に引き上げている。USDC時価総額は過去最高の$80Bに接近しており、UAE不動産市場の混乱を背景とした中東からの資本流出が需要を押し上げている。
著名投資家ドラッケンミラー氏は「ステーブルコインが10〜15年で決済システム全体を置き換える可能性がある」と発言。暗号資産の価値保存機能には懐疑的ながらも、決済インフラとしてのブロックチェーンには強気な見方を示した。
規制準拠のUSDCがシェアを拡大する流れは、Circleの上場と規制環境の改善が背景にある。ステーブルコインの「決済インフラ化」は着実に進んでおり、銀行チャーター申請ラッシュとも連動している。
BlackRock、ステーキングETH ETF初日$15M超
BlackRockの新たなステーキング対応イーサリアムETF「ETHB」が初日に$15M超の取引高を記録し、運用資産$100M超でスタートした。既存のETHスポットETFにステーキング報酬を加えた商品で、投資家にとってはETH保有に加えてイールドも得られる設計だ。
一方でBlackRockのデジタル資産責任者ミッチニック氏は「奇抜な構造の暗号資産ETFには踏み込まない」と慎重姿勢を強調。ビットコインのカバードコール型ETFは検討中としつつ、BTC・ETH以外の暗号資産ETFには消極的な姿勢を示した。
BlackRockの「堅実路線」はETF市場の成熟を示す。ステーキングETFの成功はETH需要を下支えする一方、exotic ETF不参入の姿勢はアルトコインETFの普及ペースを遅らせる可能性がある。
トークン化米国債市場が$11B突破
トークン化米国債市場の規模が過去最高の$11Bを突破した。CircleのUSYCファンドが$2.2Bに成長し、BlackRockのBUIDLファンドを逆転。オンチェーンでの米国債利回り獲得を求める機関投資家の需要が拡大している。
SEC Peirce委員はトークン化証券向けの限定的なイノベーション免除措置を検討中と明かしており、規制面でも後押しが期待される。伝統的な金融商品のオンチェーン化は、DeFiと伝統金融の融合を加速させている。
RWA(実世界資産)のトークン化は暗号資産市場で最も確実に成長しているセグメントの一つ。SECの免除措置が実現すれば、国債以外の証券にもトークン化の波が広がる可能性がある。
ソース
BTC、イラン情勢下も$70K台を堅守 — ETF5日連続流入
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