Polymarket(ポリマーケット)とは?仕組み・使い方・日本での合法性を解説【2026年】

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Polymarket(ポリマーケット)とは?仕組み・使い方・日本での合法性を解説【2026年】

「Polymarket(ポリマーケット)って何?」「日本から使えるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

Polymarket(ポリマーケット)とは、暗号資産(USDC)を使って将来のイベントの結果を予測・売買できる世界最大の分散型予測市場プラットフォームです。2024年の米大統領選で主要世論調査を上回る予測精度を示したことで一躍注目を集め、2026年3月時点でバリュエーションは90億ドル(約1.35兆円)に達しています。

Polymarketの仕組みから日本での法的リスク、そして賭けなくても投資判断に活用できる方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事を読んで分かること
  • QPolymarket(ポリマーケット)とは何ですか?
    A暗号資産(USDC)を使って現実世界のイベントの結果を予測・売買できる、Polygonチェーン上の分散型予測市場プラットフォームです。2020年に創業され、2024年米大統領選での予測精度が注目を集めました。
  • Q日本でPolymarketは違法ですか?
    A日本はPolymarketの地理的ブロック対象国ではなく、閲覧や情報収集は可能です。ただし資金を賭けて利用する行為は刑法185条(賭博罪)に抵触するリスクがあり、法的なグレーゾーンです。
  • QPolymarketの予測精度はどのくらいですか?
    A公式統計では1ヶ月前時点で90.4%、1週間前で94.0%の精度を示しています。2024年米大統領選では主要世論調査よりも正確にトランプ勝利を予測しました。ただし大口トレーダーによる歪みも指摘されています。
  • QPolymarketの手数料はいくらですか?
    Aカテゴリ別にテイカー手数料が0〜1.80%かかります。地政学市場は無料、暗号資産市場が最大1.80%で最も高く設定されています。入出金手数料はPolymarket側では無料です。

Polymarket(ポリマーケット)とは

Polymarketは、Polygonチェーン上でUSDCを用いて現実世界のイベントの結果を予測・売買できる、世界最大の分散型予測市場です。

予測市場(Prediction Market)の基本概念

予測市場とは、将来のイベントの結果に対して参加者が資金を投じ、集合知によって確率を導き出す仕組みです。参加者は自分のお金を投じて予測するため、世論調査よりも真剣に情報を分析する傾向があります。

予測市場の歴史は、1988年にアイオワ大学で始まったアイオワ電子市場(IEM)にまで遡ります。Polymarketはブロックチェーン技術を活用することで、予測市場の透明性と取引効率を大幅に向上させました。

Polymarketの基本情報

Polymarketは2020年6月に、当時22歳だったShayne Coplan(シェイン・コプラン)氏によって設立されました。正式法人名はBlockratize, Inc.で、ニューヨークに本社を置いています。

Coplan氏は14歳で暗号資産のマイニング機器を自作し、2014年にはイーサリアムのプレセールに参加した筋金入りの暗号資産ネイティブです。NYU(ニューヨーク大学)でコンピュータサイエンスを学んだのち、2017年に中退してPolymarketの開発に取り組みました。

2026年3月時点のPolymarketの規模は以下のとおりです。

項目数値
月間アクティブユーザー68万8,000人(2026年2月)
2025年の年間取引量210億ドル超
解決済みマーケット数11,389件
バリュエーション90億ドル(約1.35兆円)

月間アクティブユーザーは68万8,000人を超え、2025年の年間取引量は210億ドルを突破しています。予測市場の分野ではKalshi(カルシ)と並ぶ二強体制を築いており、PolymarketとKalshiの合計取引量は400億ドルを超えています。

Polymarketの仕組み

PolymarketではYes/No形式のシェアを購入し、結果確定時に的中した側が1シェアあたり1 USDCを受け取るシンプルな仕組みになっています。

Yes/No形式のシェア売買

Polymarketの取引は非常にシンプルです。たとえば「2026年内にビットコインは20万ドルを超えるか?」というマーケットがある場合、YesまたはNoのシェアを購入します。

各シェアは0.00〜1.00 USDCの範囲で取引されます。Yesシェアが0.65 USDCで取引されている場合、市場参加者は「65%の確率で起こる」と予測していることを意味します。

予測が的中すれば1シェアあたり1 USDCを受け取り、外れた場合はシェアが無価値になります。Polymarketは運営が胴元(ハウス)にならないP2P(ピアツーピア)構造を採用しており、ユーザー同士が直接取引する仕組みです。

取引方式にはCLOB(Central Limit Order Book)と呼ばれる中央集権型注文板が使われています。株式市場の板取引と同様に、指値注文と成行注文が可能です。

USDCとPolygonチェーンによる低コスト取引

Polymarketの基盤ネットワークはPolygon(ポリゴン)です。Polygonはイーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションで、高速かつ低コストな取引処理を実現しています。

決済通貨にはUSDC(USDコイン)が使われます。USDCは米ドルと1:1で連動するステーブルコインで、価格変動の影響を受けずに取引できます。

Polymarketではガスレストランザクション(ガス代不要の取引)に対応しており、ユーザーはネットワーク手数料を気にせず取引できます。MoonPayとの提携により、銀行振込やクレジットカードでの入金にも対応しています。

UMAオラクルによる結果判定

Polymarketのマーケット結果は、UMA(Universal Market Access)のOptimistic Oracleによって判定されます。オラクルとは、ブロックチェーンの外にある現実世界の情報をスマートコントラクト(条件に応じて自動実行されるプログラム)に伝える仕組みです。

UMAの結果判定プロセスは以下のとおりです。

  1. 自然言語でクレーム(結果の主張)が提出される(ボンド付き)
  2. 48時間の異議申し立て期間に入り、異議がなければ結果が確定する
  3. 異議が出た場合はDVM(分散型検証メカニズム)に送付され、UMAトークンホルダーによる投票で判定される
  4. 投票は48〜96時間かけて行われ、多数派に投票したホルダーが報酬を得る

ただし、UMAの判定をめぐってはトラブル事例もあります。2025年12月には、1,600万ドル規模のUFO機密解除マーケットで、文書が未公開にもかかわらず「Yes」で解決されました。わずか2つのクジラアカウントが投票権の過半を支配していたことが原因です。UMAオラクルの判定は完全に信頼できるわけではない点を理解しておく必要があります。

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Polymarketの手数料体系

2026年3月30日より、Polymarketではカテゴリ別のテイカー手数料が導入される予定です(2026年3月26日時点の公式アナウンスに基づく)。

カテゴリテイカー手数料(最大)
地政学0%(無料)
スポーツ0.75%
政治・金融・テクノロジー1.00%
カルチャー・天気1.25%
経済1.50%
暗号資産1.80%

入出金手数料はPolymarket側では徴収されません(MoonPay等の仲介業者の手数料は別途発生します)。また、テイカー手数料の20〜50%が流動性提供者(マーケットメイカー)にUSDCで日次還元されるリベート制度も設けられています。

Polymarketの特徴と注目される理由

Polymarketはブロックチェーン上で全取引が記録される分散型プラットフォームであり、透明性の高さと大型イベントでの予測精度の高さが注目されています。

分散型による透明性・公平性

Polymarketの全取引はPolygonブロックチェーン上に記録されます。運営が胴元にならないP2P構造であるため、従来のブックメーカーのように運営側が利益を得る仕組みではありません。

さらに、PolymarketのAPIは認証不要で誰でもアクセスでき、マーケットデータをリアルタイムで取得可能です。データの透明性が確保されている点は、分散型予測市場ならではの強みです。

2024年米大統領選での予測精度

Polymarketが世界的な注目を集めたきっかけは、2024年の米大統領選です。

選挙数日前の時点で、FiveThirtyEight(ファイブサーティエイト)をはじめとする主要世論調査はトランプ氏とハリス氏をほぼ五分五分と見ていました。一方、Polymarketではトランプ氏の勝利確率を58%と予測し、選挙当日深夜には95%超を表示してAP通信の当選確定報道より数時間早く結果を反映しました。

大統領選に関する契約の総取引量は35億ドルを超え、予測市場史上最大の規模を記録しています。CNBCやCNNはPolymarketのオッズを生放送の恒久的な要素として組み込むまでになりました。

Polymarket公式サイトが公開している精度統計(解決済み11,389件の分析)は以下のとおりです。

予測時点精度
4時間前96.7%
12時間前96.4%
1日前95.8%
1週間前94.0%
1ヶ月前90.4%

ブライアースコア(予測の正確さを測る統計指標。0に近いほど精度が高い)は0.0843と、予測市場として非常に優れた数値を示しています。

ICE(NYSE親会社)による戦略的投資

2025年10月、Intercontinental Exchange(ICE)がPolymarketに最大20億ドルの戦略的投資を発表しました。ICEはニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であり、世界最大の取引所グループの1つです。

ICEの投資によりPolymarketのバリュエーションは90億ドルに達し、伝統的な金融大手が予測市場の将来性を認めた象徴的な出来事となりました。ICEはPolymarketのイベント駆動データのグローバルディストリビューターとなる契約も締結しています。

主要なアドバイザー・投資家にはNate Silver(FiveThirtyEight創設者)、元CFTC委員長のJ. Christopher Giancarlo氏、Vitalik Buterin氏(イーサリアム共同創設者)、Peter Thiel氏(Founders Fund)らが名を連ねています。

Polymarketで取り扱われる主な市場

Polymarketでは政治・経済・スポーツ・エンタメまで幅広いジャンルのマーケットが取引されており、米大統領選やNBAなどスポーツ市場の取引量が特に大きくなっています。

取引量上位の市場

2026年3月時点の累積取引量上位マーケットは以下のとおりです。

順位マーケット累積取引量
12024年米大統領選36.9億ドル
2NBA チャンピオン17.1億ドル
3スーパーボウル 202511.5億ドル
4チャンピオンズリーグ10.0億ドル
5プレミアリーグ8.1億ドル

政治イベントが最大のマーケットを形成する一方、スポーツ市場も急成長しています。2025年のカテゴリ別成長率を見ると、テクノロジー・科学分野は前年比+1,637%、経済分野は+905%と、政治以外のジャンルで急速に市場が拡大しています。

主な市場カテゴリ

政治・選挙分野は米大統領選を筆頭に、各国の選挙結果や政策決定のマーケットが充実しており、Polymarketで最も取引量が大きいカテゴリです。

経済指標・金融政策の分野では、FRB(米連邦準備制度理事会)の金利決定、インフレ率、GDP成長率などの経済指標を対象としたマーケットが活発に取引されています。

スポーツ・エンタメの分野では、NBA、NFL、サッカーなどのスポーツイベントに加え、映画の興行成績やテレビ番組の視聴率なども取引対象です。MLB(メジャーリーグベースボール)とは公式パートナー契約を締結しており、CFTC(米商品先物取引委員会)との覚書も締結済みです。プロスポーツリーグとCFTCの正式連携は史上初の事例です。

暗号資産分野では、ビットコインの価格予測、ETF承認、規制動向など、暗号資産に関連するマーケットも多数存在します。

Polymarketのマーケットカテゴリは日々拡大しており、2026年3月時点で数千件のアクティブマーケットが同時に取引されています。

Polymarketは日本で使える?法的リスクを解説

日本はPolymarketの地理的ブロック対象国ではなく閲覧・情報収集は可能ですが、資金を賭けて利用する行為は日本の賭博法に抵触するリスクがあります。

日本の賭博法との関係

日本の刑法185条(賭博罪)は「賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する」と定めています。Polymarketで資金を賭けて予測を行う行為は、賭博罪に該当する可能性があります。

さらに重要な点として、金融庁のグレーゾーン解消制度は刑法(賭博罪)を対象外としているため、Polymarketの利用が「合法」であるという確認を公的に得るルートが存在しません。

USDCを使ったPolymarketへの資金移動は、外為法(外国為替及び外国貿易法)上の報告義務や、資金決済法上の規制にも関わる可能性があります。Polymarketは金融庁に暗号資産交換業者として登録されていません。

海外の規制動向

Polymarketに対する規制は世界各国で進んでいます。

国・地域規制内容時期
米国CFTC罰金140万ドル → 米国ブロック → QCEX買収でDCM取得し米国復帰2022〜2025年
フランスANJ(国家ゲーム機関)が地理的ブロック実施2024年12月
シンガポールGRA(賭博規制機構)が新規ポジション開設を禁止2025年1月
ポルトガルギャンブルライセンスなしとして完全ブロック2026年1月

米国ではCFTCとの間で紆余曲折がありましたが、2025年にQCEX(CFTC認可取引所)を1億1,200万ドルで買収し、規制準拠の形で米国市場に復帰しました。

完全ブロック対象国は33カ国にのぼり、米国・ドイツ・フランス・イギリス・ロシア・オーストラリアなどが含まれます。日本はブロック対象国に含まれておらず、2026年3月時点で日本からPolymarketの日本語UIに正常にアクセスできます。

日本から利用する場合の注意点

Polymarketの日本での利用については、以下の3点を押さえておく必要があります。

  • 閲覧・情報収集のみであれば法的なリスクはありません。 マーケットの確率や取引量を参考情報として見ること自体は問題ありません
  • 資金を賭けて予測に参加する行為は、賭博法に抵触するリスクがあります。「違法」とも「合法」とも断定できないグレーゾーンの状態です
  • PolymarketのToS(利用規約)ではVPNによる地理的制限回避が明示的に禁止されています。 規制が強化された場合に備え、利用規約を十分に確認してください

以上の3点を踏まえると、日本居住者がPolymarketを安全に活用できる範囲は「閲覧・情報収集のみ」に限られます。資金を投じた取引を検討する場合は、弁護士等の専門家に相談することを強く推奨します。

なお、日本国内での予測市場の動きとしては、2025年10月にgumi(東証上場)がAI・ブロックチェーンを活用した予測市場サービスの事業化検討を開始しています。

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情報収集ツールとしてのPolymarket活用法

Polymarketは資金を賭けなくても、予測市場のオッズを投資判断や情報収集の参考指標として活用できます。

市場価格=集合知による確率予測

予測市場の価格は「集合知」を反映しています。参加者が自分のお金を投じて予測する("skin in the game")ため、無責任なアンケート回答とは異なる真剣な分析が反映されます。

たとえばYesシェアが0.65 USDCで取引されている場合、「市場参加者は65%の確率でその事象が起こると見ている」と読み取れます。

PolymarketのAPIは認証不要で誰でもデータを取得でき、マーケットの価格推移やボリュームを無料で確認できます。閲覧のみであれば法的リスクもなく、投資判断の補助情報として活用できます。

ニュース・SNSと組み合わせた分析手法

Polymarketのデータを活用する具体的な方法をいくつか紹介します。

FRB金利予測の活用: FRBの金利決定イベントの前に、Polymarketの利上げ/据え置き/利下げ確率を確認することで、市場参加者の集合知に基づいた確率を把握できます。暗号資産の価格は金融政策に大きく影響されるため、投資タイミングの参考になります。

暗号資産規制イベントの監視: ビットコインETF承認、各国の暗号資産規制、大型プロジェクトのローンチなど、暗号資産に直接影響するイベントの確率をリアルタイムで把握できます。

ニュースの速報性とPolymarketの確率変動を組み合わせることで、単なるニュース閲覧よりも定量的な判断材料を得られます。

Polymarketの競合サービス比較

Polymarketの主な競合はKalshi(CFTC認可の規制準拠プラットフォーム)で、両社で予測市場取引量の約97.5%を占める二強体制です。
項目PolymarketKalshiPredictIt
設立2020年2021年2014年
基盤Polygon(ブロックチェーン)中央集権型中央集権型
CFTC認可あり(2025年DCM取得)あり(DCM)あり(DCM+DCO)
決済通貨USDCUSDUSD
KYC不要(米国版は必要)必要必要
特徴取引量最大・市場の多様性機関投資家向け・法的合法性政治特化・教育目的

Kalshi — CFTC認可の合法予測市場

Kalshi(カルシ)はCFTCからDCM(指定契約市場)認可を取得済みの、規制準拠型プラットフォームです。米ドルで直接取引でき、KYC(本人確認)が必須な分、法的な安心感があります。

2025年には選挙期間以外の週次取引量でKalshiがPolymarketを上回るケースもあり、機関投資家を中心に利用が拡大しています。

PredictIt — 政治特化の教育目的プラットフォーム

PredictIt(プレディクトイット)は2014年に設立された政治予測に特化したプラットフォームです。2022年にCFTCから閉鎖命令を受けましたが、2025年7月に訴訟で勝訴し、同年9月にDCM+DCO認可を取得して復活しました。

新制度では1契約あたりの上限が850ドルから3,500ドルに引き上げられ、1市場5,000人の人数制限も撤廃されています。

Augur — 草分け的な分散型予測市場

Augur(オーガー)はイーサリアム上で最初に登場したDApp(分散型アプリケーション)の1つとして知られる分散型予測市場プロトコルです。2025年にリブートを発表し開発は継続中ですが、取引量はPolymarketやKalshiと比べて極めて小規模にとどまっています。

Polymarketのリスクと注意点

Polymarketには法的リスク、大口トレーダーによる市場操作リスク、元本割れリスクがあり、利用には十分な注意が必要です。

法的リスク(各国の規制強化)

前述のとおり、30カ国超がPolymarketに何らかのアクセス制限を課しています。2026年3月時点でも米上院議員らがCFTCに書簡を送り、戦争・暗殺・軍事攻撃に連動する契約への監視強化を要求しています。

リッチー・トーレス米下院議員は「政府インサイダーのPolymarket取引を禁止する法案」を提出しており、予測市場に対する規制の方向性は厳格化に向かっています。

大口トレーダーによる市場操作リスク

Polymarketでは大口トレーダー(通称「クジラ」)による市場操作のリスクが繰り返し指摘されています。

2024年「フランス人クジラ」事件: フランス在住の匿名トレーダーが複数アカウントでトランプ勝利に合計8,000万ドル規模を賭け、トランプ勝利後に8,500万ドルの利益を得ました。結果的に予測は的中しましたが、1人のトレーダーが市場価格を大きく歪めたことが問題視されました。

2025年ウクライナ関連市場の不正: トレーダーが3つのアカウントで500万ガバナンストークンを使用し、700万ドルの契約結果を不正に確定させました。運営元は「返金しない」方針を示しています。

さらに、コロンビア大学の研究(2025年11月発表)によると、Polymarketの全取引量の約25%がウォッシュトレード(見せ板取引)であり、選挙やスポーツ市場の特定週には偽取引量が90%超に急増したケースもあります。

元本割れリスク

Polymarketの利用者の収益分布は非常に偏っています。

  • 全ユーザーの70%が損失を出している(Forbes JAPANによる17万件のアドレス分析より)
  • 全利益の70%超・約37億ドルを獲得したのは全アドレスの0.04%未満
  • 1,000ドル以上稼いだ場合、全参加者の上位5%に相当
  • ユーザーの75%は1回の取引で10ドル未満の小額ベッター

「集合知としての予測精度が高い」ことと「個人が利益を得られる」ことは別問題であり、大多数の参加者は損失を出しています。予測市場は投資というよりも、情報収集の手段として活用するのが現実的です。

倫理的問題

2026年にはPolymarketの倫理面での問題も注目されています。イランへの軍事打撃に関するマーケットで核爆発ベットに85万ドル近くが集まり一時削除される事態が発生しました。Bloomberg Businessweekは特集でPolymarketを「ゲーム化された真実(gamified truth)」と表現しています。

まとめ

Polymarket(ポリマーケット)は、ブロックチェーン技術を活用した世界最大の分散型予測市場プラットフォームです。2024年米大統領選での予測精度が注目を集め、ICE(NYSE親会社)からの最大20億ドルの出資を受けるなど、伝統金融からも将来性を認められています。

日本からの閲覧・情報収集は可能ですが、資金を賭けての利用は賭博法に抵触するリスクがあるグレーゾーンです。Polymarketは賭けなくても、予測市場のオッズを投資判断の参考指標として活用できる点が最大の魅力です。FRBの金利決定や暗号資産の規制動向など、投資に影響するイベントの確率をリアルタイムで確認してみてはいかがでしょうか。

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参考文献

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、Polymarketの利用や特定の暗号資産への投資を推奨するものではありません。予測市場の利用には法的リスクを含むさまざまなリスクが伴います。投資判断はご自身の責任で行ってください。記載のデータ・サービス内容は2026年3月時点の情報であり、変更される可能性があります。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

この記事の監修者・執筆者

栗田 基成
監修者栗田 基成

株式会社DeLT CEO / CTO

2017年よりブロックチェーンエンジニアとして活動。ドバイを拠点にDeFiプロトコルやL1チェーンの設計・開発に従事し、EVM・Cosmos・MoveVMなど複数のチェーン上でDApps開発を経験。2023年10月に株式会社DeLTを設立。業界9年の実務経験を持つ。

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鵜川 佑稀
執筆者鵜川 佑稀

株式会社DeLT / 一橋大学商学部卒

一橋大学商学部にて金融学(リスク・保険領域)を専攻。卒業後、エンジニアとしてドバイに赴任しDeFi開発およびL1チェーンの設計に携わる。2023年の株式会社DeLT設立時から参画。

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